カワサキ・Z900RS(ZR900C) 国内仕様
〜バイクの詳細〜
年式 2018年
車名 カワサキ・Z900RS
カラー キャンディートーンブラウン×キャンディートーンオレンジ(通称、火の玉カラー)
型式 2BL-ZR900C
エンジン
エンジン 水冷4サイクルDOHC直列4気筒
エンジン形式 ZR900BE
排気量 948t
内径×行程/圧縮比 73.4o×56.0o/10.8:1
最大馬力 111ps/8,500rpm
最大トルク 10.0kgf・m/6,500rpm
燃料供給方式 フューエルインジェクション
使用燃料 無鉛プレミアムガソリン
エンジンオイル容量 4.2ℓ
トランスミッション 6段リターン
車体
車両重量 215s
フレーム形式 ダイヤモンド
燃料タンク容量 17リットル
タイヤサイズ
フロント 17インチ 120/70
リア 17インチ 180/55
2018年 3月17日に納車
去年10月の東京モーターショーでお披露目されたZ900RS モーターショーで実車を見て一目ぼれし、翌週には注文書にハンコを押していました 笑
さて、ゼファー750からステップアップという形でリッター近くある高出力エンジンのバイクに初めて乗ることになるのですが、どんなものなのか… (;゚д゚)…
オプションで付けたもの
センタースタンド
サイドグリップ
フレームスライダー
〜ちょっとした詳細な写真など〜
車体左側
車体右側
車体正面
車体正面斜めから
車体後斜めから
タンク上面から
メーター周辺
サイドエンブレム
〜1000q程走った加減インプレッション〜
・エンジンの慣らし運転について
ショップの店員さんにはエンジン回転数の最高回転数(12000回転までありますがレッドゾーンは1万回転から)の半分の5000rpm以下でで1000q走行したのち、オイルとフィルターを交換をして慣らしは完了だということです
ちなみに取説だと4000rpm以下で800q走行のち1600qまで6000rpm以下で慣らし運転をするとエンジンの寿命が延ばします。と、書いてありますが、これは輸出車のマイル表示を基準としているらしくどっちが正しいのかといわれると疑問を感じます。
とりあえず私は店員さんの言う“5000rpm以下で1000q”で慣らし運転をしました
5000rpm以下でもスピードはすごく出ますので、一般道や高速道路等も慣らしの段階で乗れたりするのは流石は大型バイクといったところでしょうか
ちなみにトップギア(6速)5000rpmで130q/h以上出ますので参考までに
・エンジンの特性とか個人的な感想
水冷4サイクルDOHC直列4気筒は8500rpmで111馬力を発生させます
水冷エンジンですのでエンジンを冷やすフィン(側面のギザギザな箇所)はなくても機能的に問題はないはずですが、往年のZを彷彿させるためか飾りのフィンがあるのは、個人的は好ポイントなところです 以前乗っていたZRX400もこんな感じでフィンがあったのを思い出しますネ!
エンジン特性は中低速のトルクフルさを出していますので、慣らしの段階でもトルクフルで乗りやすいです。そっとクラッチをつなぐだけで発進してくれます
あとエンジンレスポンも鋭く少し開けるだけでタコの針がぐわっと上がりますが、乗ってみると結構フレンドリーな性格だと感じました
慣らし運転を終え、いざフルパワー!
さて、慣らしを運転を終え待ちに待ったフルパワーを体感してみましょう!!
当たり前のことを書きますが、僕が所有しているゼファー750と比べると、とんでもないほどパワーがあります
Z900RSにはリアタイヤのスリップを抑えるトラクションコントロールシステムがあるのですが、トラコンの利きが弱い1段階でも一速でアクセルをワイドオープンさせると簡単にフロントタイヤ上がってしまうほどトルクフル
そのまま開け続けるとバイクがひっくり返るのではないかという恐怖感が出てきます。
トラコンの効き具合は設定でOFFにもできますが、これを体験してしまうと普段はトラコンが一番効く2段階目に設定するのが無難かもしれません
加速力など
クラッチをそっと繋ぎ走り出してみるとエンジンのスムーズな上昇に驚きます
加速よりなギア比とトルクフルな中低速の特性と相まってアクセルを少し開けるだけで、グイグイと加速していきさらにそこから開けると恐ろしくなるほどな強烈な加速をしていきタコの針はレッドゾーンまで軽く回っていきます
ギア比がすごく加速よりなので大型バイクといっても低いエンジン回転域で走るのではく、少ないアクセル開度で、きびきびと気軽にエンジンが回ってくれてとても楽しいです。
ただ、エンジンは111馬力、トルクは10キロ近くあるのを忘れずに
以外にもフレンドリーな味付け
上では加速よりな特性〜… と、書きとてもスポーティーな味付けなのかと思われますが、これがまたフレンドリーな性格
アクセルを大きく開ければ基○外みたいな加速をしますが、普段乗りのアクセル開度だとウルトラスムーズなのでいきなりパワーがドカンと出るわけでないので、気軽に乗れとても良いバイクだと思います。ここはゼファー750に似ていてびっくりしました
ちなみに6速2000rpm以下でも走ってくれちゃうぐらいトルクフル そこからアクセルをラフに開けても回転が落ち込むとかはなく、グググッと車体を押していきますので、ずぼらな運転もできる懐の深さもあります
・車体の印象
取り回しはとても良好
Z900RSを実際に見てみると大柄なタンクの下に収まるエンジンとの隙間があまりないのでフロントがマッチョに見えます。 いざ、車体を引き起こしてみると、とても軽く少ない力で起こせるには正直びっくりなところでしょうか
車重は215sと大型バイクでも軽いほうの分類ですが、押し引きもたいした力を使わずにでき取り回しはとても良好です これが気軽に乗ろうと思えるところだと思います
足つきなど
国内仕様だと足つきの良いローシートが採用されているので、足つきは悪くないと思われます
跨った感じもバランスの良い車体ともあり、停車時に少し傾いても重さはあまり感じられず跨ったまま車体を移動することも、それほど難しくありません
ハンドリング
低速でも軽いハンドリングは、Uターンするときにはとても助かります ハンドル幅がとてもワイドで位置も高く兎に角低速が扱いやすいのがとても良いところ さらにエンジンも低速でトルクフルなのも相まってとてもGood
あと、内股にするとジャストフィットするニーグリップにはとても驚く これが一体になるというものなのか
峠でも狙ったところを曲がってくれます
ゼファー750だと少し気合を入れて曲がらないといけない中速コーナーでも難なく曲がってくれたのは素直に脱帽なところです
ただハンドル幅が広いのとハンドル位置が高いのは高速コーナーだと少し難儀するかもしれません
タンクはでかく見えるけど燃料はあまり入らない
跨ってみるとまず幅が広いタンクが目に入り、さぞかし燃料をたくさん積めるのだろうと思いますが、容量はゼファー750と大差なく17リットルしか入りません それでも満タンで250q近く走れますので給油はそんなに気にしなくてもいいかも
〜車体の周辺画像など〜
ハンドル回り
オーソドックスなハンドル回りですが、よく見てみるとこだわりを感じられるところがいくつかあります
ハンドル左
バックミラーは往年の名車Z1、Z2を沸騰させる丸形のミラー
ですが装備は現代風なところが
右上のスイッチ触ることでトラコンや燃費計や外気温などを操作できます これは後でちょっと詳しく書いていきます
操作性の良いクラッチ
アシスト&スリッパークラッチを採用しているのでワイヤー式のクラッチでもとても操作性が軽いクラッチです
軽すぎず、重すぎず絶妙な操作性です レバーは調整式なので手前にしたり奥にしたりジャストフィットする場所を探しましょう
フロントブレーキとか
キャリパーは対向4ピストンラジアルマウントモノブロックキャリパーを採用 とても長々しい名前ですがスーパースポーツなどにも採用されているキャリパーですので、とてもいいキャリパーだと解釈することにしよう
ちなみにABSがフロント、リアに装備されているので雨の日は心強い
シースルーなマスターシリンダー
ラジアルマスターシリンダーが採用されて… これまた長い名前ですね。 とりあえず、操作フィールとコントロール性を実現しているとか
実際に使うとよく止まり、細かな操作性がわかるはずです
レバーの位置は調整式なのでジャストな位置を探せます
かっちょいいスモークなリザーバータンク
Ninja H2から? 採用されている透け透けなタンク これはこれでかっこいいぞ!
タンクのネック側にはZの文字
こういうさり気ない飾りがいいですね
メーター
カワサキ伝統の砲丸二連アナログメーターは中央に多機能液晶パネルを備える
昼間
夜間
画像では分からないのですが、メーターカバーに光沢のあるブラック塗装が施され、タコメーターのレッドゾーン域の赤色の表示の仕方がZを彷彿させます
あとアナログな二連メーターは見やすく雰囲気もありGoodなところ
スピードメーターに関しては240q/hフルスケールメーターとなっていてワクワクしますね!
中央の多機能液晶パネル(マルチファンクションメーター)は現代的な機能が詰まっています
液晶パネルの大まかな機能

燃料計(A)
満タンにガソリンを入れるとバーが6目盛りになり燃料が減っていくとバーが減っていきます
キャブレターのバイクみたいにリザーブタンクがないので、バーが1目盛りになり燃料計のシンボルが点灯したらガソリン残量は3.9ℓほど残っているので早めに給油しましょう
水温計(B)
これも全部でメモリが6つあり水温が上がると目盛りが上がっていきます
この目盛りは町中を運転していると5目盛りまで上がったり、高速道路走行時には2目盛りに下がったりなど変動が結構見られます
ちなみに5目盛りまで上がるとラジエターの冷却ファンが回り目盛りが4になるまで冷やしてくれるみたいです
水温が115度以上になると目盛りがフルの6目盛りになり水温警告インジケーターが点灯して異常をしらせてくれるみたいです
ギヤポジションインジケータ(C)
ルーズな運転をしていると、いまギヤって何速だっけ?? と、思う人は僕だけではないはず
その時は、ここを見ると今入っているギヤが一目で分かるので幻の7速を探さなくて済みますネ!
時計(D)
これまた便利な機能ですね 今何時だっけ? 気になったらここを見るべし
ただ、時間も気になるとちょくちょく見てしまうので開放的なひと時も味気なくなるかも
ちなみに時計の右隣に ❝ECO❞ マークなるものがあり低燃費運転をすると点灯する仕組みになっています。
トラクションコントロールインジケータ(E)
これは現代のバイクっぽい機能です。 ハンドル左にあるスイッチでトラコンの効き具合を段階的に切り替えることができます
路面状況によってスリップしやすい場面の時に後輪タイヤがスリップを感知したら抑制してくれます
あと、アクセルをワイドオープンした際にフロントが浮き上がってもエンジン出力を抑制してフロントを接地させてくれます
これは雨の日や、路面状態が悪い時には心強い機能です
トラコンの効き具合は二段階あり一段目では効きは甘くアクセルワイドオープンでフロントが持ち上がるシーンがありますが、二段目だと利きが強くそのようなことはまずありません。普段乗りなら二段目にするのが無難だと思われます
もちろんバイクのダイレクトな感じが味わいたいのでしたらトラコンをOFFにすることも可能です
マルチファンクションディスプレイ(F)
これまた便利な機能でしてハンドル左側にあるスイッチを使うことで6つの表示に切り替えが可能です
・オドメーター(総走行距離)
・トリップメーターA/B(区間走行距離)
・瞬間燃費計
・平均燃費計
・航続可能距離
・外気温計
車のような機能が装備されいるので、暇の時に遊んでみるといいかも
シート
日本仕様は足つきの良いローシートが装備されていますが、オプションでハイシートも設定してあります
シートは出来が良くちょっと洒落ているのがGoodですね
シート下はこんな感じ
小物を入れるスペースなどは皆無に等しく車検証が入るぐらいしかありません
うれしいETCつき
最新のETC2.0が標準で装備されているのはとてもうれしいところですね!
これで高速道路を使うツーリングが捗ります
簡単な工具はシートの裏に
パット見てドライバー、スパナぐらいかな? ないよりはマシな最低限な工具ですが出先で使わないよう願うばかりです
マフラー
美しく磨きこまれたステンレス製のエキパイは美しいです
純正とは考えられないストレートで排気口があんぐりっと開いているショートタイプなサイレンサー
Z900RSではカワサキ初となる排気系のサウンドチューニングを実施。エンジン始動直後からアイドリング、低速走行など、特にライダーの耳に届きやすい領域に焦点を当てて開発を行い、低く厚みのある迫力のエキゾーストサウンドを実現しています。 と、カワサキHPに書いてある
実際にエンジンをかけてみると迫力のある重低音をアイドリング時に奏でます。悪く言うとちょっと音が大きくよくこれで登録で来たなと驚きなところです
走ってみると本当に気持ちの良い排気サウンドに驚きます 低速ではガロロロロロ と、心地の良いサウンドがこれまたGood
回せばそれなりにレーシーな音になりますが、エンジンも上まできっちり回ってくれるので見た目以外で変化を求めないのなら純正で良いかもって思ったのが素直なところです
本当によく作りこまれたマフラー&サンドチューニングです
灯火類とか
LEDヘッドライトにLEDウインカー
これまた現代的な装備でして特にLEDヘッドライトは、このバイクでとても特徴的な箇所だと思えます
点灯時
レンズ内部は6室という構造になっていますが、絶妙な配列になっているのでバランスも良くZ900RSの特徴的なところですね
夜間走行での明るさは申し分ないほどです
テールもLED
灯火類でいじるところはなそうかな?
・私的な総合評価
・スタイリングは見ていて飽きがこなそうなとても良いデザインだと思いますし、細部がよく作りこまれているので所有間はとてもあるバイクだと思います
・サウンドチューニングはとても素晴らしい試みだと思います。乗っていて排気音が気持ちいですので
・エンジンはとてもレスポンが鋭くパワフルですが、過激すぎずフレンドリーな点も良いところです
・操作性もよく曲がりよく止まりますので、バイクを操る楽しさを改めて知ることができました
・値段が高めなのが唯一の気になるところですが、最近の中型、大型バイクは値段が高めになっているのも多いので作りこみを見ると納得するところなのでしょうか