こう寒くなってきますと、青空整備も気が滅入りますね! もっとも僕の住んでいる新潟県は冬になると天気もコロコロ変わり日照時間も短いので青空整備を行うには、なかなかタイミングが測れない時期です それよりも寒いのが一番苦手ですが・・・
さて、話は本題へ移します
自動車を所有していれば絶対に一度はあけることになるエンジンルーム
だが、いざと言うときにエンジンルームの開け方が分からない・・・orz
と、言うことが無いように今回はジムニーのエンジンルームのあけ方を紹介してみます
何故、このような当たり前なことを記事にするのかは、私が初めてジムニーに乗ったときボンネットの開け方が分からなかった・・・(汗)こんな事があったからです! ←以前の記事から引用
まず、あなたが乗っているジムニーは、どのタイプでしょうか? ジムニーも歴史が長く種類がたくさんあります
街中でよく見かけるジムニーは先代の角形ボディーのJA系と、現行の角が丸まったJB系のジムニーだとおもいます 参考画像を置きましたので、あなたのジムニーはどちらのタイプか知っておきましょう
参考までに角ばったボディーのJA系ジムニー(前愛車のJA12W)
現行のJB系(JB23W)
あなたのジムニーの種類が、お分かりになったでしょうか?
角形ボディーのJA系のボンネットの開け方は以前に記事にしていますので、下記をリンクしてください
‘ ジムニーボンネットを開けてみよう(JA系) ’
現行の角が丸まったボディーのJB系はこちらの記事をお進みください
*注 マツダOEMのAZオフロードも一緒だと思われます
それではボンネットを開けて行きますが、最初にボンネとはなにか・・・? と、疑問の思われる方は少なからずいると思います
ボンネットとは、エンジンが収まっている部屋のフタみたいなものです
ジムニーだとこれです
よく、車屋さんやガソリンスタンドでボンネットを開けている光景を見るかと思います
ちなみにボンネットを開けようと無理にボンネットを開けようとしてもロックが掛かっていますので、開きません
なので室内にあるボンネットオープナーを引っ張りロックを解除してボンネットを開けます
以前のJA系のジムニーには幌設定(昔の戦争映画で走るジープみたいなもの)もあったので、いたずら防止のためか鍵付きのグローブボックスの中にボンネットを開けるボンネットオープナーがありました
現行型では幌設定がなくなった(特殊車は除く)ので一般的な場所 運転席右側にボンネットオープナーがあります
アクセルのちょうど上のあたりにこのようなノブが見える思います
コイツを手前側に引っ張るとバコッ と、音とともにボンネットのロックが解除され半開き状態になります
そうしましたたらボンネットを開けようと、ボンネットを持ち上げるのですが、まだ半開き状態ですので中にあるレバーを上に持ち上げロックを解除しボンネットを開きます
レバーは、スズキのシンボルマーク‘ S ’の字の真上です
このレバーを上にあげてボンネットを開きます
コツとしては左手でボンネットを持ち上げながら、右手でレバーを操作する形です
ロックを解除してボンネットをそっと開けて...
ボンネットは結構ズッシリしていますので気合を入れましょう
ボンネットを開きましたら右手に支え棒がありますので
これを
ボンネット側の穴に入れて
エンジンルームとご対面
これにて作業はおしまいですが、閉める際はボンネットがカチッっとロックするまで締めましょう
あと、距離を走っている車に多いのですがボンネットを閉めてもガタガタとボンネットがガタつく際は両端にゴム製のクッションがあるので、こいつをくるくると回し高さを調整してしっかりとボンネットに当たるように調整しましょう
〜おまけ おおまかなエンジンルーム内の名称など〜

〜各種おおまかな役割〜
モデルは10型の5速マニュアル車ですので年式、オートマチック車には若干の違いがありますが基本的に一緒です
あと、いい加減な解説が入っていますので話半分で読み飛ばしてください
・バッテリー

車に電力を送っています。 内部の電力がなくなる事を俗にいうバッテリー上がりという状態になり、車のエンジンを切って再度エンジンをかけるときに、セルフスターター(エンジンを始動するモーター)が回らないのでエンジンが掛からなくなります。
冬になるとバッテリーが弱っている車体は上がってしまう可能性がありますので注意です
バッテリーの寿命はおよそ2〜5年と言われていますが、車の使い方によって異なります
症状としては、
・セルの回りが鈍くなります
・ヘッドライトが暗くなります エンジン回転を上げると明るくなったりします
・パワーウインドウが以前から比べると弱々しい
・バッテリーからいい匂いがする(重症)
などでしょうか
僕は以前にスキー場の近くの宿で働いていたのですが、宿泊後のお客様のバッテリー上がりは多かったです。もちろん古いバッテリーを載せていた車にバッテリー上がりは多かったですが、人為的なミス(ルームランプ、ポジションランプの消し忘れなど)もありました。あとここ最近のスバル車のアイドリングストップ搭載車にもバッテリー上がりは多かったです。 あと、アメ車(古いタイプ)ですかね 比較的にトヨタの車はバッテリー上がりが少なかったと感じます。 僕個人の主観ですので参考程度にしてください
・コーションプレート

拡大図
主に車の基本的な情報が記載されています
コーションプレートの見方
・SUZUKI MOTOR CORPORATION JAPAN 製造会社
・TYPE ABA-JB23W 自動車の形式
・CHASSIS NO. JB23W-74××××× 車体番号 リアタイヤハウジングのフレーム側にも刻印されています
・ENGINE K6A エンジン形式
・COLOR ZVC ボディーカラー カー用品店でタッチアップペンを買う時はこのカラーと同じものをチョイスします
・C04 トリム番号? 内装のグレードを表します
・JXGU-SADT 機種記号(5速マニュアル車 オートマチック車はJXGR-SADT)
・ブレーキ液リザーバータンク
普通は触りませんが、たまにはブレーキ液が入っているかぐらいは目視点検すると良いでしょう
この液が漏れていると油圧がかからなくなり、ブレーキの効きが極端に悪くなるか、効かなくなるので注意が必要です
とくに海岸沿いや雪国では塩害で配管が腐食しブレーキ液が漏れている車両があるそうです。前の職場でも塩害によりガソリン、ブレーキ、エアコン等などの配管がやられている車両がありました
あと、クロカンで下をヒットした場合もチェックです
見方としては上限(MAXライン)より気持ち下にブレーキ液があると良いでしょう
下限(MINライン)のあたりでしたら、何かしらのトラブルがありますので、車屋さんに見てもらいましょう。そこまで減るとブレーキ警告灯がつきますので気が付くと思います。 JBの場合はわかりませんがJA12の時は自分の整備不良でブレーキ配管から液が漏れ下限近くまで減った時がありました。この時にサイドブレーキランプ ((!))←が最初はついたり消えたりしていましたが、最終的には点灯しっぱなしになり気がつきました。
交換時期は2年毎 もしくは車検時となっています
このブレーキ液が劣化すると色が黒っぽくなってきます。新品は透明ですが黄色みががっています
劣化しているとブレーキのタッチが悪くなりトータル的にはブレーキの効きが悪く感じますので、気になる方はプロにまかせましょう
・インタークーラー

これはターボ車のジムニーのみに付いています。排気量1300ccの自然吸気ジムニーシエラにはついていません。
ターボチャージャーにより圧縮された空気を冷やすためにあります。こいつがあるとトルクが上がるとかなんとか 詳しくはWikiしてください
ちなみに、ジムニー初のターボ車であるJA71にはインタークーラーの有無がある。インタークーラー有りの方は最大過給圧が1.5倍上がり馬力が14馬力ほど上がっているとか Wikiより
現モデルのシエラにもボンネットにエアダクトが付いていたのでターボ車になったものだと、勘違いしていましたが、これは大人の事情でボンネット形状が変更になり軽のジムニーと部品共通化のためになったからだそうです。 ちなみにシエラぼダクトには蓋がしてあるとかなんとか
あと、インタークーラー自体に穴や破損があるとか過給圧や空燃比がおかしくなるのでエンジン不調になるとのことです。同じくインタークーラーに繋がる配管にも破れ隙間などがあると同様な事がおきます
・ウオッシャータンク

ボンネットを開ける理由の大半ががウオッシャー液の補充なのではないかと思う。
窓ガラスの汚れや視界を確保するために使います。ウオッシャータンクはフロント、リア兼用ですので一回補充すればなくなるまでフロントとリアにウオッシャー液を噴出できます。 雪国ではこいつがなくなると運転にすごいほどの支障が出ますので、雪国ドライバーは補充作業に慣れているハズ... です。
補充はキャップ外して入れるだけです
ちょっとした話ですが、真夏が近づく6月頃だったかな 虫がへばり付き視界が悪くなったのでウオッシャー噴射!! と、切れていたため出ませんでした。なので手元にあった烏龍茶を入れてアツアツになったフロントウインドウに噴射!! もちろん視界はクリアになりましたが、蒸発した烏龍茶の香ばしい香りが車内充満したのを覚えています 笑
あと、高速道路でウオッシャー液噴射! 視界確保オッケー!! 周りに居たと思われるイカツイ車に自分が放ったウオッシャー液がダバダバに降りかかり次のPAで・・・ てこともありえますので、十分に周りを確認してから使用することをおすすめします。
・オイルフィラーキャップ
エンジンオイルの交換の際にここから新しいエンジンオイルを入れます。オイルチェンジャーなるものがあるときはこちらからは入れないと思われます。
ここを開けるとエンジン内部が若干見えますので、エンジン内部が見たい方は開けてみてみてください。
もっともあまりにも内部が汚れすぎてドロドロになってるのを目の当たりにした時には、見なければ良かったと後悔する方もいるかもしれません
あと、内部に異物の混入はNGです 最悪エンジンが壊れます なので開けないのが無難でしょう
・ラジエター液リザーバータンク

ラジエター液(エンジン冷却液 クーラント液)の入っているタンクになります
エンジンは水冷方式を採用していますので、この液体がエンジン内を廻りラジエターを通って冷やされ、冷やされたクーラント液がエンジン内部を廻って... こんな感じでエンジンの冷却はされています
本当はエンジン内部、各種パイピング、ラジエター内部にクーラント液は入っていますので、このタンクの倍以上のクーラント液がエンジン内に入っています クーラント液は漏れた箇所の特定を容易にするために着色されていて赤、緑色などがあります
エンジンの冷却を行っている液体ですので高温にると膨張して、リザーバータンク内にクーラント液が流れます。エンジンが冷めますと圧力が下がりクーラント液はラジエターへと戻っていきます。そのためのいわば受け皿のようなものです
冷却系統で漏れが生じますと、このリザーバータンク内のクーラント液が日に日に減っていき空っぽに... そうなるとエンジンがオーバーヒートして最悪オシャカになりますので、たまには見てあげましょう。
僕自身も夏場にちょくちょくここを見ていたおかげでウオーターポンプの故障の早期発見になり、事なきを得ました
あと、自然蒸発して少なくなりますので下限ライン(MIN)切りましたらフタを開けてクーラント液を補充しましょう
上限ライン(MAX)近くまで入れますと、エンジンが温まり圧力が掛かって来るとリザーバータンク内がクーラント液でいっぱいになり上部の排出口からクーラントが排出されます。こうなるとエンジンルームから甘い香りがすると思われます。このまま放置しますと塗装や部品を痛めますので水などで早めに洗浄しましょう
交換時期はスズキの指定だと新車時で7年又は15万kmで交換となっています それ以降は4年または7.5万kmです。
なので頻繁に交換するものではないので、ここは車屋さんに言われたら交換するくらいでいいと思います。明らかに色が薄黒くなってきたり減る量が増えたらプロに聞いてみましょう
・エアクリーナーボックス

中にはエアクリーナーというエンジンに入る空気の不純物取り除くフィルターが入っています。
これが汚れてくると、燃費が悪くなったり、パワーがなくなったりなどの症状が出るそうですが、車検毎に交換していたので僕自身ではこのようなトラブルはありませんでした。 バイクではキャブ車ともありエンジン不調などになった時があります
形状は違いますが中にはこんなものが入っていて、空気中の不純物を取り除いています
これは以前のジムニーで一年ほど使用したものですが、少なからず汚れていますが、これといって変だなといった症状はありませんでした
これが新品のエアクリーナーになります
真っ白です 値段も2千円もしないです
交換時期としては車検毎くらいでいいと思いますが、不整地を走る頻度が高い方はマメにチェックするのもいいかもしれません
・オイルレベルゲージ

こいつを抜くと、うにゅっと長いペラペラな板状の物が出てきます
これを抜くとエンジンオイルが付着しているので色を見てオイルの劣化度をなんとなく知っておくと良いでしょう
新品は薄い黄色のような色です ひどく汚れたものは薄黒く光に当てるとキラキラ光る鉄粉のようなものが確認できるかもしれません その場合は近いうちにオイルを交換することをおすすめします
さらに観察しますとこのように上下に穴が二つあります
下が下限ライン、上が上限ラインとなっていましてこの真ん中んあたりにエンジンオイルが来ていれば良いです
エンジン停止直後はエンジン内にオイルが廻っていてオイルレベルが安定しませんので10分ほど待ってからオイルレベルをみましょう。 あと車は平坦な場所に停車しているかも重要ですよ
下限ラインにすらオイルがつかないと、流石に潤滑不足を起こしてそれこそエンジン故障になりますので直ちにオイルを入れたほうが良いです
逆に上限ラインを超えて入っていると、エンジン内部で抵抗となり回転が重くなったり、燃費が落ちたりなどの症状が出てきます。症状が悪化するとマフラーからの白煙、エンジンのオーバーヒート気味、ブローバイ増加によるエアクリーナーの汚れなどが出るそうです
オイルの交換時期は次のように指定されています
・ジムニーターボ車(軽自動車)
2500〜5000kmまたは3〜6ヶ月毎
軽のジムニーは普通車と比べてエンジン回転数も多く回りターボの冷却、潤滑も行っていますのでオイルの劣化も普通の車から比べますと早いです 指定の上限を超える前に交換するのが望ましいでしょう
僕は間をとって3000km毎に交換するようにしています。こな甲斐あってか以前のジムニーは走行距離16万kmで購入して手放すときは25万kmを超えていました。
オイルは金銭的に厳しかったので20リットルで6千円の激安謎ブランド(某ホムセンブランド)を愛用していました 笑
距離を走っていたので、流石にパワーは落ちていましたが、元気に回るエンジンで白煙も吹かず燃費も悪化しなく故障もしませんでした。 エンジンにとってオイルはとても重要なものですので、長く乗りたい方は、こまめなオイル交換でエンジン寿命を長く伸ばすことができますので、是非とオイル交換を行ってください。
ぶっちゃけた話だと昔に友人が乗っていたワゴンRは結構なラフな扱いで2万キロほど無交換でも元気よく走っていました。こちらは自然吸気でしたが、日本車って頑丈なものだなと思った瞬間でもありました。流石に今は乗り換えて乗っていませんが故障はしていなかったと記憶しています
それでもやはり変えたいところです
・ラジエターキャップ

クーラント液の温度が上がり一定の圧力を超えるとラジエターキャップ内の弁が開きクーラント液がリザーバータンクに流れ、冷却系統の圧力を下げパイピピングなどの破裂などを防ぎます。逆にエンジンが冷え圧力が弱まると弁が開きリザーバータンク内のクーラント液が戻っていきます
このラジエターキャップの内部部品が破損して機能しないとオーバーヒート等を起こします
交換時期は調べますと
5年毎の交換または10万km毎の交換など、寿命は長いですが、リスク回避で毎年交換される方もいるとのことです。値段も数千円程度なので納得できます
ちなみにエンジンが冷めている時にラジエターキャップは開けましょう。 エンジンが停止直後等にフタを開けようなものならば、熱々のクーラント液が吹き出し火傷しますので厳禁です
開けて見て部品がもげている場合は直ちに交換しましょう
・ECU
エンジンコントロールユニットの略称 中には点火マップやそのほかもろもろの車を動かす上で重要な内容が詰まっています。 またの名はブラックボックス
雑誌によると7型以降のジムニーに搭載されているECUは内部パーツに変更が加えられ、内部データの解析が容易になりパワーアップを目的としたECUチューンが流行っているとのこと
あとネットの噂で聞いたのですが、ECUをリセットすることによってトルクアップや燃費アップなどの報告があるそうですが真偽はどうでしょう...
・ボンネット裏側のラベル
こちらにはエンジンメンテナンス情報が載っています
プラグの種類、オイルの交換時期、クーラントの交換時期など...etc
もう一つ
こちらはエアコンシステムの冷媒の種類と量が書いてあります
冷媒は HFC134a
量は 430±20g
これで、おおまかな名称と役割を書きましたが全部覚えてなくても大丈夫です。なんとなーく覚えていれば、あそこがアレでここがどうだったな... など、思い出して調べることができますので
それでもウオッシャー液の補充法、クーラント液の見方、バッテリーの場所、オイルレベルゲージの見方は覚えていて損はないと思います