用意するもの
・バキュームゲージ(1万円ほどで買えますが、自作も出来るようですヨ!)
・ガソリンをキャブに供給する装置(私は適当な入れ物を加工して使っています)
・プラスドライバー(長い物が好ましいです
・車体をバラす工具たち
*注 今回はキャブを取り外して作業をしていますが、実際の作業はエンジンを掛けての作業になります。
作業の前にエンジンを十分に暖機しておきましょう
そうしたらタンクを外し、キャブレターの負圧を測る箇所、4箇所にバキュームゲージのホースを差込みます
タンクを外しますので、当然ガソリンは供給されないので変わりになる物でキャブにガソリンを供給してあげましょう
作業風景はこんな感じ
キャブの負圧はここから取れます

まず負圧取り出し口に付いているゴムキャップ3つと、負圧ホース(写真右2番目)を外します
そうしたらバキュームゲージを各キャブごとに取り付けエンジンを始動しバキュームゲージの数値を観察しましょう
写真はキャブを車体から外してあるのでバキューム計の針は0を指しています
エンジンを始動し、各バキュームゲージの数値を見てみましょう
そうして比較的マシな数値を指しているバキューム計を基準にしてこれを4箇所全てあわせていきます(適当すぎで分かりづらいですが、やってみるとだいたい判ると思います)
4箇所全てが同じ数値を指していたら、同調はそこで終了です
上記のように4箇所の内、数箇所の数値がズレていたら基準にしたバキューム計の数値に合わせる様に直していきます
この時、基準にした数値から2.7kPa(2cmHg)以内にあわせていきます。(ZRXの場合ですが他の車種も大体こんなかんじだと思います
簡単に考えると、先ほどにも書いたように4箇所の針が大体同じ箇所を指していれば良いのです
それとアイドリング回転数は1300±50rpmにしておきます
同調の調整をするには、キャブに挟まれている3つのネジ(画像ABC)を締めたり緩めたりする事で調整します

同調手順を以下のように行っていきます(写真正面からみた場合です)
・Aのネジを回すと1.2番キャブの同調を調整することが出来ます
・Cのネジを回すと3.4番キャブの同調を調整することが出来ます
・最後にBのネジを回し1.2.3.4番キャブの同調を調整することが出来ます
この作業を行っているとアイドルが上がったり下がったりしますので、そのつど1300±50rpmにあわせます
それとネジを回すときは慎重に回しましょう
いっきに回したりするとすぐに各気筒の同調がずれるので大変です
あと回しすぎにも注意
慎重に行えば出来る作業なので根気強く作業に取り組みましょう
あと回しすぎて同調が激しくずれてしまいエンジンの始動困難になった場合はキャブを車体から外し、各キャブのバタフライバルブを同じ位の隙間に合わせれば何とかエンジンがかかるようになります

悪魔でこの作業は最終手段ですのであまりやらないほうが無難です
プロはこの隙間でキャブを同調させることができるそうです
う〜ん すごいな!