それなのに、エンジン始動時には酷いほどカラカラカラとヘッドカバーの辺りからカムチェーンらしい異音がするし、アクセルをを開けたあとはカラッカラッカラッとカムチェーンが何処かに接触しているかのような音がする。
カムチェーンテンショナが何らかの原因で作動不良を起して上手くカムチェーンを張っていない状態なのではと思いカムチェーンテンショナを新品に交換したが効果はなし・・・orz
前回使用したテンショナ(右)とテンショナガスケット(左)
もしかしてカムチェーン以外の異音なのでは?と疑ったがどう聞いてもカムチェーンの異音以外には思えない。
そして、いろいろ調べているうちにテンショナのノッチを手動で詰めることで異音は解消されるらしいと知り試してみることに
〜カムチェーンテンショナ調整編〜
*注意 作業は自己責任でお願いします
そんな訳でキャブ中央下にあるカムチェーンテンショナを手動でノッチを詰めてみます。
手動でノッチをを詰めるにはテンショナを外さないといけないので、キャブを前もって外しておきましょう。
それとテンショナを外す際は先にテンショナ本体を外してしまうと、中に入っているバネの弾力でノッチが進んでしまい、もともとのノッチ段数が分からなくなるのでテンショナ中央の大きいボルトをはじめに外し中のバネを抜いておいたほうが良いです。
テンショナを外すとこんな具合になります。
構造はカムチェーンが伸びると中のバネが弾力によりテンショナを押しチェーンガイドが前にでてカムチェーンの伸びを張るという仕組みだそうです。
今回は何らかの原因でテンショナが前に押し出されずカムチェーンに若干の弛みが生じ中の部品等に接触し異音が発生すると予想を立てたので、その前に出ないテンショナを手動で調整してみます。

私のノッチ段数は12ノッチだったので1ノッチ詰め13ノッチにしてみます。
ノッチはテンショナのギザギザの溝だと思ってください。
大体は1〜3ノッチ詰めで効果があるらしいのですが、2ノッチ詰めてテンショナをエンジンに取り付けようとしたらなんとテンショナが着かない・・・! そんな訳で1ノッチ詰めです。
ノッチ詰めをしたらテンショナを取り付けるのですが、テンショナに打刻してある矢印マークをシリンダーヘッド向きにしましょう。
もし、反対にした場合は最悪の場合はエンジンが逝かれ可能性があります。
テンショナを付けたらあとはキャブなどを元に戻し、エンジンが始動できる状態にします。
そしてエンジン始動・・・
カラカラ音からカワサキ特有のカシャカシャ音になり前よりも大幅にエンジン音は静かにされました。
カムチェーンの音は静かになり「エンジンてこんなに静かだっけ?」と思うほど静かになりました。
それにしてもオートカムチェーンテンショナのくせに手動で調整すことになるとは、カワサキだから・・・で済ませることにしよう!
カムチェーンの音が気になるかたはやってみる価値はあると思います。
追記 2010 10/29
強制ノッチ詰めをしてから2万kmほど走行しました
徐々にまたカムチェーンの音が煩くなってきたので1ノッチ詰め問題は解決
どうやら車種にもよりますが、2万kmほどで煩くなってきます